当社の製品タイプ開発プロセスは、″Quality by Design”の原則に準拠しています。 つまり、紙巻たばこの煙と比較して、エアロゾルに含まれるHPHCが排除または低減されるよう意図して製品タイプは設計されています。
エアロゾルの科学
液滴や固体微粒子など、大きさが非常に小さい粒子は気体に囲まれた場合沈殿せず、「エアロゾル」と呼ばれる浮遊混合物を形成します。 エアロゾルの科学は、煙の出ない製品の開発において基礎的な役割を果たします。 吸引されるエアロゾルの化学的特性評価は、必要不可欠です。エアロゾルに含まれる化学物質は体内に吸収され、生物学的作用を引き起こすからです。 紙巻たばこの煙は、エアロゾルの一種です。水滴に加え、今日までに6,000を超える化学物質が含まれることが特定されています。 紙巻たばこの煙の中には、炭素系固体粒子も存在します。この粒子は、たばこ葉の燃焼によって生成されます。 加熱式たばこ製品およびeベイパー製品も、エアロゾルを生成しますが、紙巻たばこの煙とは組成がまったく異なります。 これらの製品は、燃焼が起こらないよう設計されているため、エアロゾルに含まれているのは液体の微粒子のみであり、炭素系固体粒子は存在しません。
紙巻たばこの煙は、エアロゾルの一種です。水滴に加え、今日までに6,000を超える化学物質が含まれることが特定されています。 紙巻たばこの煙の中には、炭素系固体粒子も存在します。この粒子は、たばこ葉の燃焼によって生成されます。
エアロゾルの化学
煙の出ない製品のエアロゾルと紙巻たばこの煙には、どのような化合物が含まれているのか
PMIは10年以上にわたり、さまざまなエアロゾルの化学組成を研究してきました。 当社は、世界保健機関(WHO)1、米国食品医薬品局(FDA)2、カナダ保健省3などの公衆衛生当局が定めたガイドラインおよび規制に基づいて、紙巻たばこの煙および煙の出ない製品のエアロゾルの分析に適した58種類の化学物質をリストにまとめました。 このリストには、人の健康リスクに影響を与える可能性のある有害および有害性成分が記載されています。これらをできるだけ少ないレベルまで低減させることを意図して、当社は製品設計を行っています。 厳格なモニタリングにより、それらの成分を大幅に低減あるいは排除できるかどうかを実証することができます。 更に、既に確認されている成分に加え、開発の過程で新たに発生する成分がないかどうかを特定するための分析も行っています。 当社の科学者たちは、このように成分が化学的に多様なため、成分の特定と計量のための分析上の課題を克服しなければなりませんでした。
[1] たばこ製品規制の科学的根拠についてのレポートに関するWHO研究グループ
[2] たばこ製品およびたばこの煙に含まれる有害および有害性成分 ― 確立されたリスト
[3] Tobacco Reporting Regulations (SOR/2000-273)
たばこ製品規制の科学的根拠についてのレポートに関するWHO研究グループ
WHO Technical Report Series, no. 951 ISBN: 978 92 4 120951 9 2008
たばこ製品およびたばこの煙に含まれる有害および有害性成分 ― 確立されたリスト
Federal Register Harmful and Potentially Harmful Constituents in Tobacco Products and Tobacco Smoke; Established List A Notice by the Food and Drug Administration on 04/03/2012
Tobacco Reporting Regulations (SOR/2000-273)
Minister of Justice Canada Tobacco Reporting Regulations SOR/2000-273 2016
エアロゾルの物理学
エアロゾル粒子の大きさ
煙の出ない製品のエアロゾルの粒子の大きさは吸引する際にとても重要な要素です。 煙の出ない製品のエアロゾルの粒子サイズは、どれも同じというわけではありませんが、マイクロメートルレベル内に収まります。吸入できるようにするには、大半の粒子のサイズが2.5マイクロメートル未満でなければなりません。
吸入できるようにするには、大半の粒子のサイズが2.5マイクロメートル未満でなければなりません。
ラボ内と実生活においての製品
安定性および堅牢性
当社の製品がラボを出た後は、何が起きるのか 製品は、一定期間倉庫内に保管され、様々な湿度や温度条件にさらされる可能性があります。そのため、当社はこのようなパラメーターを注意深く考慮しています。 また、吸い方は人によって異なるため、さまざまな吸い方のシミュレーションをしない限り、ラボ内で想定していたものとは非常に異なる使用状況も起こりうることも、考慮に入れています。 したがって、当社の測定値が実生活での使用においても合致するように、実際起こり得るさまざまな条件下で製品テストを行っています。 当社は、これらの結果を用いて製品タイプ設計の改善を継続して行っています。 これにより、製品が実生活で使用された際のエアロゾルの組成が、定義され、想定されたパラメーター内に留まることを担保しています。
堅固な製品を開発することは、煙のない社会の実現に向けての第一歩に過ぎません。 公衆衛生の改善に貢献するという当社の核となる目標を達成するために、毒性評価、臨床試験、成人喫煙者の受容、これら全ての情報が製品設計に常に反映されるべき貴重な情報となります。
私たちの発見
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